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明日の株式相場に向けて=太陽光発電で錯綜する思惑  7月06日17時00分

 きょう(6日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比45円高の2万8643円と反発。しかし、ひとことで言えば覇気がない地合いで、東証1部の売買代金は2兆円割れどころか1兆7000億円台も下回り、連日で今年の最低水準となった。

 今週は週末9日にオプションSQ算出を控えるほか、週後半の8日と9日にETFの分配金捻出に絡む売りニーズが集中、金額にして8000億円規模と脅かされているだけに、そのなかで買いポジションを高めるのは、なかなか勇気がいる。その後はETFの分配金再投資が期待できるのではないかという読みは鋭いが、「唯一無二のETF大量保有者である日銀は再投資しないとみられ、向かい風が追い風に変わるということは期待しにくい」(国内証券マーケットアナリスト)という。明日はSQ算出前の魔の水曜日ということもあって、全体指数の影響を受けにくい中小型材料株のピンポイント投資で対処するのが妥当といえる。

 前日に400円超の急落をみせたソフトバンクグループ<9984.T>は、きょうは下げ止まったものの反発力は値幅にして前日の6分の1に過ぎず、“ダダ下がり”の状態が続いている。株主総会でも要望が出た自社株買いというジョーカーをいつ切るのかがポイントとなりそうだが、このままでは1770万株に膨らんだ信用買い残がどうにも重い。

 きょうは、環境省が2030年度の太陽光発電の導入目標に約2000万キロワット分を積み増す方針が伝えられたことで、太陽光を軸に再生可能エネルギーの開発・運営を手掛けるレノバ<9519.T>が大幅高。春先に崩れ足となった時は1月13日につけた上場来高値4835円が大天井となってしまう可能性も意識されたが、気がつけば大出直りを果たし、きょうはザラ場4535円まで買われ6月28日の戻り高値である4520円を払拭、最高値奪回の機をうかがうタイミングにある。レノバを指標株に、この脱炭素関連の流れに乗る銘柄としてテスホールディングス<5074.T>なども引き続きマークしたい。

 一方で、小泉進次郎環境相が6日の記者会見で「太陽光発電の立地規制を検討する考え」を明らかにしたことも伝わった。都議選の結果を見ても分かるように小泉氏の発言力は以前のような神通力が失われていることは確かだが、株式市場を動かすだけのインパクトは十分に持ち合わせているようだ。小泉発言を受け、太陽光パネルの廃棄に絡みビジネスチャンスを捉える銘柄として、エンビプロ・ホールディングス<5698.T>、イボキン<5699.T>、ミダック<6564.T>、タケエイ<2151.T>などが軒並み株価を急上昇させた。

 なお、エヌ・ピー・シー<6255.T>も太陽電池製造装置だけでなく、パネルリサイクル事業を手掛けていることで、廃棄ビジネスにおける関連有力株のひとつに挙げられる。

 主力どころの銘柄では、日経平均225入れ替えの候補として取り沙汰される任天堂<7974.T>が6万5000円近辺のもみ合いから上放れの動きをみせているほか、足もとはおとなしい動きとなっているが、ソニーグループ<6758.T>なども好チャートを形成しており、継続ウォッチが必要。今週は全体相場が要警戒ムードを漂わせていることもあり、ここで指数連動性の高い大型値がさ株に照準を合わせるべきではないかもしれないが、例えばこのソニーは日経平均よりは断然チャートの形が良い。この差を考えてみることも何かのヒントになるかもしれない。

 また、ソニー系列で今や時価総額5兆5000億円弱の大型株であるエムスリー<2413.T>も強い波動で25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、目を配っておきたい。

 このほか、中小型材料株ではバイク王&カンパニー<3377.T>が好決算をバネにフルスロットル状態で上値指向にある。バイク用チェーンの国内トップメーカーである大同工業<6373.T>も業績は今期急拡大が予想されており、25日移動平均線との上方カイ離修正が進んだ時価近辺は押し目買い好機となっている可能性がある。

 あすのスケジュールでは、6月上中旬の貿易統計、5月の景気動向指数速報値など。海外ではFOMCの議事要旨(6月15~16日開催分)が開示される。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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