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日経平均は続伸、前週下落分取り戻すもチャートでは戻り一服意識  7月13日12時12分

 日経平均は続伸。223.04円高の28792.06円(出来高概算4億8062万株)で前場の取引を終えている。

 週明け12日の米株式市場でNYダウは126ドル高(+0.36%)と続伸、ナスダック総合指数も0.21%高と続伸し、S&P500種株価指数を含めた主要株価3指数は揃って連日最高値を更新した。引き続き米長期金利の低下に一服感が見られたことが安心感を誘ったほか、企業の好決算を期待し、大手金融株など景気循環株に先回り買いが入った。また、シューマー上院院内総務がインフラ計画を巡る進展に楽観的な見解を示したことも追い風となった。こうした米株高を受けた本日の日経平均は、対ドルでの円高進行の一服感も支えに144.80円高の28713.82円でスタート。そのまま28852.31円(前日比+283.29円)まで上値を伸ばした。ただ、25日移動平均線が位置している28800円付近では戻り待ちの売り圧力もあり、その後はこう着を強める展開となった。

 個別では、3-5月期決算が今週から終盤に入ってきており業績絡みが多数。決算がポジティブ視されたところでは、コスモス薬品<3349>、タマホーム<1419>、ライク<2462>がそれぞれ急伸し、デザインワン・ジャパン<6048>は値上がり率トップとなっている。また、クリエイトSD<3148>、コーナン商事<7516>なども大幅高。その他では、日銀が15-16日の金融政策決定会合において、金融機関の気候変動対応の投融資を促す新制度の骨格を決めるとの報道を受け、レノバ<9519>が急伸して上場来高値を更新、そのほか、イーレックス<9517>、テスホールディングス<5074>なども大幅に上昇している。証券会社のレーティング引き上げが観測されたアルバック<6728>や、6月の月次売上が好感されたMonotaRO<3064>も買われた。

一方、決算が物足りないとの評価につながったローツェ<6323>、インターアクション<
7725>がそれぞれ大幅に下落。そのほか、前日のフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は大幅高だったものの、証券会社のレーティング引き下げを受けたレーザーテック<6920>、スクリン<7735>、アドバンテスト<6857>などは大きく売られた。

 売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、レノバ、ファーストリテ<9983>、日立<6501>、SUMCO<3436>、ファナック<6954>、三菱UFJ<8306>、ルネサス<
6723>、富士フイルム<4901>、日本郵船<9101>、INPEX<1605>などが大きく上昇。一方、レーザーテック、任天堂<7974>、東エレク<8035>、アドバンテスト、村田製<6981>、リクルートHD<6098>、スクリンなどが軟調。

 セクターでは鉱業、海運業、保険業などが上昇率上位に並んでいる一方、陸運業、空運業、その他製品の3業種のみが下落となっている。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は24%となっている。

 前日の大幅反発に続き、本日も日経平均は200円超と値幅を伴った堅調な動きで続伸。7月2日の終値28783.28円を超え、前週1週間での下落分を取り戻すことに成功した。前日に600円超も急反発していただけに、今日は戻り一服で米株高の流れには乗れない展開も想定されたが、良い意味で予想を裏切られた。

 しかし、それでも状況は2週間前に戻ったに過ぎず、連日最高値を更新している米株市場との差は依然として大きい。本日も続伸しているとはいえ、日経平均は日足チャートでみると、25日移動平均線が位置する28782円近辺での上値の重さが目立っており、同線を明確に超えてきているわけではない。まだ上値切り下げトレンドの継続が変わったとは言えないだろう。また、この先に位置する29000円処では、強烈な戻り待ちの売り圧力から戻り局面で何度も定着に失敗している。今月下旬から始まる4-6月期決算で良好な内容が確認されるまでは、この節目の突破には時間がかかるだろう。

 しかし、明るい材料も増えてきた。製造業決算の前哨戦にも当たる安川電機<6506>
が前週末に第1四半期(3-5月)決算および通期計画の上方修正を発表したが、実績と修正後の計画値はともに市場予想を大幅に上振れた。前日は、内閣府が発表した5月の機械受注統計が市場予想を大きく上回ったこともあり、同社のほか、ファナック、オークマ<6103>、牧野フライス<6135>、DMG森精機<6141>、THK<6481>、SMC<6273>、キーエンス<6861>などの関連株が大幅に上昇した。

 さらに、前日引け後に発表された6月の工作機械受注高は前年同月比96.6%増の1321億円、前月比でも6.6%増と好調な内容だった。外需は引き続き高水準で推移した一方、内需が大きく回復した。設備投資の裾野が広がり、大きく回復している様子が窺える。こうした背景もあり、前出の機械関連株は本日も堅調、安川電機は今年1、2、4月に3度定着に失敗した6000円台が再び近づいてきている。好決算を発表した銘柄が1日で失速せずに買いが続いている点はポジティブに捉えられる。4-6月期決算でも、同社のように高進捗かつ上方修正を発表するような銘柄が多く出てくれば、日経平均も2
9000円台定着からの自力での3万円突破が見えてこよう。


<AK>

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