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EMシステムズ Research Memo(6):初期売上、課金売上ともに計画どおり 10月08日15時26分

■業績動向

1. 2021年12月期第2四半期業績概要
EMシステムズ<4820>の2021年12月期第2四半期業績は、売上高6,672百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益582百万円(同31.6%減)、経常利益1,023百万円(同11.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益687百万円(同14.3%減)となった。期初予想からは、売上高で0.8%減、営業利益で15.0%減と想定外の費用が発生した面はあるが、売上高は計画通りであり、全般的に堅調に推移した。

売上高に関しては、同社計画に肉迫しており順調である。コロナ禍の影響により、新規開業や設備投資時期の見直しなどの動きを受けたものの、既存システム販売件数の増加による初期売上高及び課金売上高がともに増加した。営業利益に関しては、MAPsシリーズリリース後の資産計上額が減少し保守維持費用が増加したことや、想定を上回る介護報酬改定に対応する開発費用が発生したこと等により製造原価が増加し、前年同期比及び計画比で減益となった。

2. 事業別概要
(1) 調剤システム事業及びその関連事業
調剤システム事業及びその関連事業は、売上高は5,098百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益は591百万円(同29.9%減)となった。既存システム販売件数の増加による初期売上高が増加したことがけん引し増収となった。ストック収入(課金売上・サプライ売上・保守売上)も順調に増加した。営業利益が前年同期比で減少したのは、「MAPs for PHARMACY」の新規資産計上額が減少し、保守維持費用が増加したことに起因する。

(2) 医科システム事業及びその関連事業
医科システム事業及びその関連事業は、売上高920百万円(同5.6%増)、営業損失16百万円(前年同期は8百万円の利益)となった。既存システムの販売増加により初期売上が増加。加えて「MAPs for CLINIC」などの導入による顧客数の増加により、課金売上も順調に伸びた。費用面では、調剤分野と同様に「MAPs for CLINIC」の新規資産計上がなくなり、システムの保守維持費用が増加した。戦略的にシェア向上のためのマーケティング投資を行うフェーズにある。

(3) 介護/福祉システム事業
介護/福祉システム事業は、売上高303百万円(同26.3%増)、営業利益4百万円(前年同期は31百万円の損失)となった。収益が大幅に改善したのは、大型施設への「すこやかサン」の導入により初期売上が増加したのに加え、ライセンス数の増加により課金売上が堅調に推移したことが主な要因である。営業黒字の要因は、「MAPs for NURSING CARE」の新規開発が進捗し、資産計上額が増加したことが影響している。


自己資本比率75.4%。無借金経営により極めて高い財務の安全性
3. 財務状況と経営指標
2021年12月期第2四半期末における総資産は前期末比453百万円増の23,550百万円となった。そのうち流動資産は同1百万円減の11,190百万円であり、変化は小さかった。固定資産は、同454百万円増の12,360百万円であり、投資有価証券の増加が主な要因である。現金及び預金の残高は7,329百万円であり余裕がある。

負債合計は前期末比313百万円増の5,676百万円となった。そのうち流動負債は同344百万円増の3,820百万円であり、前受金が303百万円増加したことが主な要因である。固定負債は同30百万円減の1,855百万円であり、製品保証引当金の減少が主な要因である。純資産合計は、同139百万円増の17,874百万円であり、堅調な業績により利益剰余金の増加や非支配株主持分の増加が主な要因である。

経営指標について見ると、自己資本比率が75.4%と非常に高く、中長期的な財務の安全性は高く評価できる。流動比率に関しても、292.9%と安全性の目安となる200%を大きく上回る。有利子負債残高は2021年6月期末にはゼロであり、無借金経営である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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